京都てっぱん日記

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三八子さん、お幸せに!『京都人の密かな愉しみ 桜散る』を観る。

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終わってしまいました・・・『京都人の密かな愉しみ』。今回は「桜散る」で、終わりに相応しいタイトル。ステキな時間を今までありがとう~!という気持ちでいっぱいです。

今までのややこしいあらすじを番組内でヒースロー先生がまとめて下さったので、頑張って書き起こしてみました。とても分かりやすい内容になっています。ありがとうございます>NHKさん

ヒースロー先生の回顧録 

思えばわたしが京都にやってきて十二度目の春になる。京都人たちの不可解で美しい生活に文化人類学者として強い興味を抱いた私がこの街に移り住んで早十二年・・・学術的研究対象であるはずの彼女、老舗和菓子屋久楽屋春信(くらやはるのぶ)の若女将・沢藤三八子に心惹かれ、少し度が過ぎた追跡調査をするうち沢藤家の秘密を知ってしまった!三八子の父である久楽屋の先代が、祇園の芸妓との間にもうけた隠し子・堂辻悟。その存在を知った三八子は、母・鶴子には秘密で悟を後継者にするべく水面下で説得を試みるが、京都を代表する老舗の継承問題をこじらせることを嫌った悟は出家という非常手段で沢藤家と縁を切った。

京都人の密かな愉しみ
単行本もお勧めです→ <amazon>京都人の密かな愉しみ

一方、私自身の上にも災難がふりかかる。学問に身を捧げるために母国イギリスを出た私を追いかけ、親子ほど年の離れた許嫁、正確には腰かけフィアンセのエミリーが京都にやってきた。彼女はかつて私が婚約破棄した女性の娘で、母親の宿願を果たすなどと称して執拗に自分との結婚を私に迫った。私は彼女から逃れるため都落ちして各地を転々。その逃亡先で、偶然にも清哲(せいてつ)と名を変え諸国行脚中の堂辻悟と再会。彼が得度を受けた宇治の禅寺で寺男として厄介になることに。そして寺の住職である知りたがり老師にそそのかされ、偽坊主作戦でエミリー問題の打開をはかったのだが・・・却ってエミリーの闘争心に火をつけたのではないか?と、相変わらず都はずれの山寺で恐れおののく日々をおくっている。

一方、京都の沢藤家では三八子の母、鶴子が二百二十年続いた久楽屋の看板を下ろす決意を固めるという衝撃的な事態が進行していた。しかも、三八子が頑なに独身を貫く理由が、頼みもしないのに明らかになりつつある。ああ・・・

NHKドキュメンタリー - 京都人の密(ひそ)かな愉(たの)しみ「桜散る」

ちなみに個人的に今回一番驚いたことは、職人頭の茂さんと鶴子さんの年齢がひとつ違いだったことです\(◎o◎)/!

 

桜の名所など・・・ロケ地まとめ。

今回は京都らしくお寺の桜が多かったですね。全部書き出すときりがないので一部だけ・・・。

本法寺(三八子と三上の別れのシーン)

京都人の密かな愉しみ 桜散る

DVDのジャケ写にも使われていますが、三八子さんと三上さん*1との別れのシーン。撮影は夜中だったそうですが、とても美しい桜でした・・・桜の時期はかなり寒そうですが、行ってみたいなあ。裏千家茶道資料館の北側にありますが、この辺りの街並みは本当にステキですね。

公開時間:10:00~16:00

アクセス:JR京都駅から市バスで30分 

じゃらん<本法寺> 

 

石山寺(大原先生と美女たちの花見)

お花見で美女三人と松尾アナウンサーが訪れていたのは滋賀県の石山寺。紫式部や清少納言も訪れた桜の名所です。

大原先生の「山桜の君」のくだり、京都らしい毒があって笑えました(^-^;

営業時間:8:00~16:30、無休

アクセス:JR石山駅からバスで(石山寺山門前下車徒歩すぐ) 

じゃらん<石山寺>

和久傳の桑村さん、アンティークショップ「昴 KYOTO」の永松さんがご一緒でしたね。大原先生も仰っていましたが、お二人ともお若い頃からお店を切り盛りされている猛者です。

桑村さんは高台寺前にある高級料亭、和久傳の女将*2さん。高台寺和久傳はお昼でも20,000円~と超高級ですが、室町和久傳やJR京都伊勢丹の京都和久傳はお昼なら6,000円~とややお手頃。さらに京都駅ビルSUVACOにある「はしたて」なら、もっとお手頃価格。2,000円以内でランチがいただけます。このところ、月替わりのお丼を食べに毎月通っています(^-^)

永松さんは古伊万里で有名な「てっさい堂」のお嬢さん。桑村さんも永松さんも、京都では本当に有名な方です。 個人的にはキュートな永松さんの大ファンですので、今回はとっても嬉しい!

 

天神川高辻上ルの桜(桜の皿の秘密編)

主人公の京都弁のイントネーションがかなり気になりましたが、オムニバスドラマ『逢瀬の桜』のオープニングでの桜は、右京区にある天神川の桜です。学校帰りのオタク息子といっしょに番組を見ていたのですが、すぐに

「これって天神川の桜やん!」

と、一言。近くにテニススクールやテニスコートがあるので、京都のテニス好きにはよく知られた場所だそうです。

ちなみに『逢瀬の桜』では、佐川満男さんが古美術商の主人としてまた出演されていました。

メインドラマには1回、オムニバスドラマには2回め。ヒースロー先生に青蓮院を紹介したり、『月待ちの笛』では丸山智己さん演じる古美術屋の若旦那を諫めてみたりと大忙しです(^^;

 

小松華功さん ご自宅兼工房「蕗窯」

「植藤造園」佐野藤右衛門さんの桜の灰を使ってつくる器が人気の陶芸家さん。京都迎賓館にも作品が収められています。工房横にあった、佐野さんが上っていた桜も美しかったですね。ちょっとハラハラしましたが・・・(^^;

工房はご自宅でもありますので、近くにある「花背リゾート 山村都市交流の森」の地図を貼っておきます。蕗窯を見学希望の方は、山村都市交流の森まで事前連絡が必要だそうですよ。

みどころ|山村都市交流の森

今回は最終回ということもあって、都合が良過ぎる展開にえ?って時もありましたが、阿部海太郎さんのロマンティックな音楽が流れると全て誤魔化される受け入れられるような気が・・・阿部さんの音楽は不思議な魅力があります。

amazon では一部試聴もできます。宜しければお試し下さいね。

それにしてもラストの洋服姿の三八子さん、めっちゃキレイでしたね!特にうなじが色っぽくて美しくて・・・しばらくぼ~っと見惚れてしまいました。パリでの幸せを祈っています!

*1:三八子さんが不倫って・・・ちょっとビックリ。前作の『月待ちの笛』もそれっぽいし(厳密には未遂ですが)、監督は不倫がお好き?石上さんは奥さんと死別していたのには、なんだか都合よすぎる気も。でも三八子さんが幸せになるならまあいいか、とムリヤリ納得。

「桜の皿の秘密編」、駆け落ちしてきたのが花背のど山奥だから?以前と同じ職業(仏師)のままで同じ京都市内に住んでいるのは何だかちょっと信じがたい。京都は狭いので、離婚が成立しても噂はそのうち広まるもんです。ひっそりと他府県に住まはったほうがええんと違うかな(^-^;

*2:先代の凄腕女将さんが、頑張って和久傳をここまで有名にしはりました。でも丹後半島から市内に出てきはってまだ二代目やし、厳密に言えば京都人ではないかも?(^^;