京都てっぱん日記

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鹿ケ谷「泉屋博古館」で、圧巻の住友コレクションに触れる。

オタク父と、銀閣寺近くの鹿ケ谷にある「泉屋博古館(せんおくはくこかん)」へ行ってきました。

この付近はちょくちょく通るのですが、いわゆる「南禅寺別荘群」の中にひっそりとあるせいで、会員限定か何かの博物館だと思っていました。ちなみにお向かいは住友家のお屋敷「有芳園」です(^^;

休館も多いのか閉まっているときもよくあって、オタク息子曰く「やってるかやってへんか分からへん博物館」m(__)m。 

でもいつもお世話になっている大先輩曰く、

「ここでしか見られへんもんがあるし、ちょっとマニアックやけど勉強になるから見てきはったらいいわ」

だとか。

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ありがとうございますm(__)m

 

「泉屋博古館」は、住友家の博物館です!

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©インターネットミュージアム

館内は写真撮影禁止でしたので、分館のお写真をお借りしました。こういったおびただしい数の中国の青銅器その他がずらりと並んでいて圧巻です。オタク父と、これって個人の私物収集だよね?と驚きながらゆっくり見て回りました。

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泉屋博古館は住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館です。
住友家の美術品で最も有名なものは、第15代当主住友春翠が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑です。これは中国以外では質量ともに最も充実したコレクションとして世界的にも高く評価されていますが、当館はこの貴重な青銅器と鏡鑑500点余りを保存公開するための財団法人として昭和35年に発足し、昭和45年には京都鹿ヶ谷の地に4室からなる青銅器と鏡鑑の展示室が完成しました。

ちなみに、泉屋博古館の名称は、江戸時代の住友の屋号「泉屋」と九〇〇年前に中国で皇帝の命によって編纂された青銅器図録『博古図録』からとっています。

住友コレクション 泉屋博古館

私物コレクションの美術館と言えば滋賀県にある佐川美術館が有名ですが、こちらはさすが代々続く財閥。なんだか趣が違う(^^;

歴史オタク夫婦としては、第15代当主住友春翠が東山天皇*1の子孫で西園寺公望の弟だということを知り、さもありなんと納得。これだけ貴重な品をたくさん集めはるって、時間もお金もどれだけかかったんやろうと思わず考えてしまいました・・・。

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写真OKでしたが、逆光でスミマセン(^^;

収蔵物はもちろん撮影禁止でしたので、撮影OKのものだけ撮ってアップしています。上の写真のバックは中庭ですが、空間の使い方が贅沢!

この日は連休最終日、会期最終日ということもあってか、ちょっと人が多めだったような。でも普段は本当にひっそりとした通好みの美術館です。宜しければ行ってみて下さいね。分館が東京の六本木にあります。

(ときどき休館期間がありますので、確認後行かれることをお勧めします)

℡:075-771-6411

入館料:一般800円・高大生600円・中学生350円(小学生以下無料)

住友コレクション 泉屋博古館

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企画展も人気でした!

*1:ちなみに東山天皇が江戸に派遣した勅使の接待をめぐって「松之大廊下」の事件が起こりました。この方に全く罪はないのだけれど(^^;