京都の老舗中の老舗６７店が集まる「京名物 百味會」。懐石料理の「瓢亭」、八ッ橋の「聖護院八ッ橋総本店」、羊羹の「とらや」など“１名物１店”の原則で結成し、一切の追加入を認めていない、京都の真髄ともいえる老舗の集まりだ。これまで表立った取材に応じてこなかったこの百味會が、今回初めてテレビの取材を受け入れた。
百味會が結成されたのは戦後まもない頃、物資の不足など苦境に置かれた店どうしが助け合うことから始まった。以来、百味供養・味の会・海外視察など様々な活動を通じて、会員同士が交流を深め、高め合うことで、現在の“京都ブランド”を創り上げてきた。
京都にはいろいろな組合や会がありますが、「百味會」に入ってはるお店は全て限られた老舗名店*1。どこもさすがに美味しいお店ばかりです。
ちなみに百味會の現会長は聖護院八ッ橋の社長さん・・・訴訟を起こされてはるほうの会社です。八ッ橋って歴史がややこしいですね。
この番組はとても楽しみにしていたのですが、見てみたら予想外の意外な番組構成でビックリ。百味會よりも中村楼中心のドキュメント番組？・・・もしかしたら会員のどなたかのクレームご意見が入って、再放送はないんちゃうかと勝手に心配しています。
中村楼
もともとは八坂神社の門前茶屋として開業、480年の歴史を誇る老舗料亭。名物は伊藤博文や坂本龍馬も召し上がったという祇園豆腐です。
次期社長の喜彦さん(よしくん)、昨年結婚された奥さまは９歳年上のバツイチで高校生の連れ子さんがいはるそうで・・・その後は案の定うまくいかずに奥さまが家出して７か月帰って来はらへんかったとか。なんとか帰ってきはったようですが、あの若過ぎるご主人と字があまりお上手でない奥さま*2は果たしてうまくいくかどうか？
詳しい方に聞いたところ、ここは数年前から関東の別会社が経営してはるそうです。そやしこんなに面白いんかなあ。これじゃあハワイに計画してはるというレストランも心配。老舗さんならではの苦労と本音と言っても、ここまでぶっちゃけなくても良かったのでは？
千丸屋
代々続く、ゆばの有名店です。ここはよくある、父親と息子との意見相違。息子さん、お父さんに勝手に入口の暖簾を変えられたら気分が悪いやろなあ。でも、季節外れの変な暖簾をかけておいてよそさんに笑われるのはもっと嫌やろうし。
ちなみに、こちらのお商売は赤字続きだそうです。皆様、千丸屋のゆばは美味しいです。もっと買って下さいませ・・・。
息子さんが手掛けているゆばとフレンチの融合、楽しみですね。ギャラリーよりは世間にウケるかも。
ちなみにお披露目の会には、常連さんということで元「オ・グルニエドール」の西原金蔵さんが奥さまとおみえでしたね(いちばん奥に座られていたお帽子の男性)。
個人的に、印象深かった小ネタ。
かね正(うなぎ)
次期当主さんがお店のイメージとは違ったファッショナブルな感じだったのが印象的。ファッション専門学校ご卒業だそうです。実家の母曰く「お店にも出てはるで。その時はきちんとしてはるわ」とのこと。
山本本家(日本酒)と聖護院八ッ橋総本店(八ッ橋)
青年会で美山荘へ行かはった時、ご夫婦でお隣同士で座ってはるところをインタビューされてはりました・・・鈴鹿さんは相変わらずべっぴんさん(^-^)
山本本家は伏見の老舗酒蔵。コロナ禍前は関空で2億円も売れたという「神聖」、こちらの商品です。
とらや
本社は東京の赤坂ですが、もともとは京都発祥なので百味會なのですね。次期社長さんは、お育ちの良さそうなおぼっちゃまでした。
いやあ・・・初テレビ取材ということでしたが、あれでは京都ファンが減るのではないでしょうか。いろいろと驚きばかりの内容の放送でした。これって民放のB級番組？とか、今流行りの炎上商法？と思ってしまうくらいびっくりしましたよ(^^;
*1:笹屋伊織や満月、鶴屋義信があって何で俵屋吉富がないねん、とか瓢亭はあるけど菊乃井はやっぱりないねんな・・・などと個人的には色々思うところはあるのですが。でも生麩の麩太さんなど、地味だけれどさすがに美味しいなあ～と思うお店もあって当時の基準がよく分からない(^^;
*2:
上のお写真は何年か前の京都中央信用金庫のポスター。このポスターは京都の有名店の親子さんシリーズ、左が中村楼の当代社長で右が話題の次期社長さんです(^^;
→ON YOUR SIDE 一緒がうれしい｜京都中央信用金庫
奥さまは仕事場で「(結婚して)お互い苦労してます」と言ってはりましたが、「よそさん」をすごく気にする京都で、人前でそんなこと言うなんて・・・そこは「わたしが至らないせいで、ご迷惑をおかけしてすみません」ぐらい言わなあかんのでは。テレビへ向かって思わず「それはあかんわ」とつぶやいてしまいました(^^;
