ご縁があって「京おどり」を観てきました。
京おどりは京都の花街*1、宮川町の春の公演。宮川町の歌舞練場は昨年から改修工事中のため、北白川の京都芸術大学、旧造形芸術大学の「春秋座」まで向かいました。
乗るバスを間違えて、四条河原町から慌ててヤサカタクシーに乗って「北白川の芸大、春秋座まで!」と言ったら、珍しくお若いドライバーさんだったせいかどこですかそれ状態でした(間違ったことは一切言ってない、はず)。あまり知られていないのかな・・・。
やっと着いてこの階段上るんかな、と思ったら右手下側にエレベーターがあるそうです。何回か使いましたが毎回芸妓さんと乗り合わせました。こんなところで話してええんか、みたいな内輪っぽい雑談をされていることが多くて興味深かったです。
まずはお茶席へ向かいます。お茶席のお手前は撮影禁止なので、手元だけパシャリ。お茶菓子は鶴屋𠮷信。
お薄を頂いて会場へ向かいます。入口を入ったロビーみたいなところで売店コーナーがありました。何か買おうかと思ったら欲しいグッズは売り切れで残念!
お目当ては小晶さん!いつも通りお綺麗でした!!
今日のお目当ては芸妓の小晶さん。昨年の売上ナンバーワンだったとか?の超売れっ妓さんです。いつ見てもお美しい!
舞妓さんの頃はどちらかといえば可愛い系だったのですが、去年襟替えされて色っぽく、ますますお綺麗にならはりました。
本番前日の「総ざらえ」を観てきた大先輩曰く、今回はちょっと毛色が違うから面白いよ!ネタバレになるから言わへんけど!はて、何のこっちゃと思っていたら始まってびっくり。
4月に披露される舞台のタイトルは「時旅京膝栗毛(ときのたびみやこひざくりげ)」。弥次さん、喜多さんでおなじみの「東海道中膝栗毛」をモチーフに、大胆に創作。
未来からタイムマシンで伊勢参りにやってきたヤジ・キタ夫妻、京都についたとたんにマシンの具合が悪くなり、平安時代や応仁の乱、元禄時代などにタイムスリップ、時空を超えた冒険旅をするというストーリー。
果たして、この奇想天外なお話がどんな舞になるのでしょうか。今から楽しみです。京おどりキャラクター発表|未来から来たヤジ・キタ?!しかも夫婦?! | キャラクターデザインコース | KUA BLOG
しょっぱなからアニメ映像がしばらく流れ、最初は何これと思ったけれど後は引き込まれていきました。踊りの華麗さ、上手さと最後の宮川音頭のフォーメーションの見事さに見とれました。あれってひとりでも間違ったらものすごく目立つ、日体大集団行動的なヤツじゃなかろうか。
↓は過去の動画ですが、ピシッと揃っています。
途中で舞妓ちゃんから手ぬぐいも投げていただき、感激。そしてベテランはんなりべっぴん芸妓さんのお姿*2も見られて大大大満足。お皿も今年だけで何枚か集まりました。
年配の方が最初「なんやこれ」とブツブツ言っているのも聞こえましたが・・・個人的にはこういう方が意外性があって飽きなくていいんじゃないかな。
いつもなら睡魔に襲われることも多いのですが、せり上がりや花道を多用する展開だったせいか、今回はそんな暇が無かったです。こういう新しい試みはこれからも続けてほしいです。
幕が下りてから見回してみると、他の花街の芸舞妓さん、歌舞伎役者さん、京都の財界有名人らしき方がちらほら。ちなみに千秋楽には松井市長も来られたそうです。政治家って大変やなあ。
京おどり@春秋座のホワイエでは京都芸術大学ご出身の若い才能とのコラボ商品も購入させていただきました。 pic.twitter.com/x6gDt7xGIM
— Koji Matsui 松井孝治 (@matsuikoji) April 21, 2024
*1:他には祇園甲部「都をどり」、先斗町「鴨川をどり」、上七軒「北野をどり」があります。ちなみに「おどり」表記は宮川町だけで他は「をどり」なのですって。
→五花街の公演 | 五花街の公演・イベント | 京都花街オフィシャルサイト京の五花街
*2:相変わらずお綺麗なとし真菜さん!地方(じかた)さんとしてのご出演を見られて感激!
目の前で踊って下さる舞妓ちゃんたちを尻目に地方さん方面をガン見し続けてしまいました。ゴメンナサイ。あのお美しさ、ずっと変わらない・・・見習いたい。