もうすぐ大晦日。京都では、年越しに「にしんそば」が人気です。にしんそばとは、かけそばの上にみがきにしんの甘露煮を載せたおそばのこと。オタク母の大先輩にもにしんそばを大好きな方が何人かいらっしゃいますが、どなたも京都通のご年配の方ばかり!
先日も総本家尾張屋でおそばを食べていたら、にしんそばを注文されている方がちらほらいらっしゃいましたが、どの方もやはり渋めのおじさまばかり。やはり通好みのおそばだと確信しました(^-^)
実はオタク母、以前はあの甘いにしんが大嫌い!だったのですが(^-^;、少し前から美味しさが分かるようになってきました。おつゆに浸したにしんを少しずつかじりながら、お葱をたっぷり入れたおそばを食べると美味しい!
京都でにしんそばと言えば、まずは総本家松葉。
にしんそばで有名なのが南座の隣にある「総本家松葉」です。
文久元年(1861)、初代松野与衛門が、現在の南座向かいにあった北座で芝居茶屋を誕生させ、屋号を「松葉」としました。明治15年2代目松野与三吉に より、「にしんそば」を発案するに至りました。もともと、みがきにしんは京の人々にとっては大切なタンパク源であり保存食でした。2代目松野与三吉はこの にしんとそばを合わせることで、栄養バランスのとれた「にしんそば」を世に送り出したわけです。
「松葉」ウェブサイトより
京都に来たら、ここのにしんそばを食べて帰る!という方も多い人気の品です。ちなみにこちらのにしんそばは、そばの下ににしんが隠れていますのでご注意下さいね。*1
*1:にしんがちょこっと顔を出すような盛り付けですので、単なる「かけそば」と間違える方もいるようです(^-^;。