先日から始まった「トットてれび」。最近は向田邦子さん(ミムラさん)がよく出られて、しかもご本人とよく似た雰囲気?とっても嬉しいです。
オタク母は向田邦子さんのエッセイが好きでよく読むのですが、食べ物関連の話題が多いのが嬉しい!京都のお話もちょくちょく出てくるので、楽しく読めます。
- 鱧を食べに行ったら、立派な料亭のお座敷で食べる羽目になった「父の詫び状」
- 割烹で舞妓さんにアワビを食べさせていた女将「女の人差し指」
- お取り寄せのうまいものを入れた「う」の引き出し「霊長類ヒト科動物図鑑」
うまいものがいっぱい!「う」の引き出し。
忙しくても食べることには手を抜かなかった食いしん坊の向田さん。リビングに置かれていた整理棚の「う」の引き出しには全国各地の「うまいもの」の切り抜き・栞が入っていたそうです。中でも京都関連では、
- 瓢亭「梅の甘煮」
- 永楽屋「一と口椎茸」
- 松屋常盤「味噌松風」
と、3つ有名店の切り抜きが入っていたそう。向田さんによると「思いもうける」=注文してから届くまでを期待して楽しみに待つことで、うまいものがより美味しく感じられるのだそうです。
遠くのものを取り寄せるのは手間ひまがかかる。郵便局で為替の行列に並んだりするのは確かにおっくうだ。鶯などという字は書くだけでも骨である。これも「思いもうける」うちなのだ。お金を送り、もうぼつぼつ着く時分だとソワソワし、着いたら誰と誰にお裾分けしようかと考えながら待つひとときがあるからこそおいしいのである。
思いもうけて・・・「女の人差し指」より
向田さん好みのお取り寄せリスト。
瓢亭
南禅寺近くにあるミシュラン1つ星の料亭です。少し前には先代のご主人がBS「悠久の京都」で椎名桔平さんと京都巡りをされていました。ご主人は「有次」「オ・グルニエドール」などが行きつけだそうです。さすが!
普通に伺うと30,000円ほどする懐石料理のお店ですが、5,000円ほどでいただける手軽な「朝がゆ」がお勧めです。向田さんお気に入りの梅の甘煮(青梅)は、瓶詰で販売されています。
℡:075-771-4116
→Yahoo!ロコ
永楽屋
四条河原町にある佃煮と和菓子のお店で、「一と口椎茸」は国産椎茸をじっくり炊いた佃煮。意外と見た目ほどお味は濃くないので、ご飯のお供にお勧めです。自宅用なら810円(税込)、ちょっとした手土産用の曲げ物入りなら1,080円(税込)。
ちなみに本店の2階は甘味処になっています。時間帯によってはかなり混みますが、四条河原町にあるのが信じられないほど落ち着ける場所なので、個人的にはお勧め(^-^)
℡:075-221-2318
→Yahoo!ロコ<永楽屋 本店>
松屋常盤
大徳寺の住職が考案した「味噌松風」。京都らしく西京味噌入りのお菓子です。予約しないと買えないので、ここを挙げるとはさすが向田さん!渋いチョイス(^-^)。価格は約900円(税込)で、大丸京都店でも購入できます。成形する時にできる切れ端切り落としも、通の間では人気の品です。
℡:075-231-2884
→Yahoo!ロコ<松屋常盤>