京都てっぱん日記

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林真理子さんの不倫実名小説『奇跡』を読む。元・有名歌舞伎役者の妻が「祇園祭の宵山で出会って、北山のチャペルで再会」!

 
 
 
 
 
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Hiroko Tahara / 田原 博子(@hiroko0131tahara)がシェアした投稿

林真理子さんが元・有名歌舞伎役者の妻、田原博子さんの「実名不倫」本を出版されました。その出会いは祇園祭の宵山、そして北山のチャペルで再会?年齢差19歳の不倫だそうです・・・。

このたび三十八年ぶりの書きおろしで『奇跡』を上梓することになった。

ジャンルを問われれば、事実に基づく恋愛小説ということになる。
出す前からひどく緊張して、編集者にあれこれ問い合わせる私がいた。こんなことはデビュー作以来である。

というのも、この本が歌舞伎界という、非常にややこしい世界をバックにしているからだ。今までも歌舞伎の役者さんたちが出てくる小説はあった。が、そのほとんどが芸にまつわるものだ。しかしこの本は違う。高名な歌舞伎の家の女性、梨園の妻といわれる人が、実名を出して自分の道ならぬ恋を語っているのだ。とありようによっては、スキャンダル本、暴露ものととられる恐れがある。

林真理子が不倫を「実名」で描いた理由…梨園の妻が出会った奇跡の愛(林 真理子) | FRaU

amazonで注文しようと思いましたが待ちきれずに雨の中、河原町三条まで行って丸善で入手しました。我ながらミーハー過ぎる(^_^;

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入手しました♪

 

田原博子さんは、片岡孝太郎さんの前妻。舅は人間国宝の片岡仁左衛門さん!

 
 
 
 
 
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お借りした田原博子さんのインスタグラム、横にいらっしゃるのはご子息の片岡千之助さんです。以前からファッション誌などにも出ておられてかっこいいなあ(お父さまには全く似てないなあ)、お祖父さまとは違うかっこよさだなあと思っていたのでこの小説には本当にビックリ。

二人が初めて出会ったのは、京都の宵山祭りの夜である。白い夏の着物姿の博子さんに、桂一氏はひと目で心を奪われてしまうのだ。その後、京都の教会のチャペルで、二人は再会する。

私が田原博子さんと出会ったのは、今から二十年前のことだ。幼稚園に子どもを通わせる”ママ友”であった。
梨園の妻らしく、上品な美しい人。その彼女が人知れず恋に苦しんでいたのは、当時は知るよしもなかった。

博子さんは後に私に言ったものだ。
「私ほど愛された女はいないと思う。私たちほど愛し合った男と女はいないと思う」
そう聞いて、心がうずかない作家はいないと思う。私は彼女に言った。
「いつかあなたたちの物語を書かせてほしい」と。
が、博子さんは慎重だった。
「息子がいるからうかつなことは出来ない。知られてはいけないことが、私たちは多過ぎるの」
歌舞伎界のスーパースターである舅に迷惑がかかったら、大変なことになってしまうとも。

林真理子が不倫を「実名」で描いた理由…梨園の妻が出会った奇跡の愛(林 真理子) | FRaU

恥ずかしながらこの田原博子さんのことを存じ上げず・・・歌舞伎界のスーパースターである舅、ってどなただろうと調べたらなんと片岡仁左衛門さん!紫綬褒章も受章され、人間国宝にも認定された歌舞伎役者さんです。年齢を重ねてますますかっこいいお方!(小学校の同級生でもある元芸妓の奥様一筋なのもポイント高し)

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孫の千之助さんと祖父の仁左衛門さん。

そして下のお写真は左から孫の千之助さん、祖父の仁左衛門さん、父親の孝太郎さん(田原博子さんの元だんな様)。3世代のスリーショット。

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元ご主人の孝太郎さんは、女性問題が幾度となくあったとのこと。我慢できなくなった博子さんは幼かった千之助さんと家を出て、田原さんと3人で川の字になって寝たりと親子のような関係だったそうです。

千之助さんの心なしか大人びた表情はこういった環境のせいやろか?と、お節介にも想像してしまいました。

 

田原桂一さんは有名私立小出身のおぼっちゃん、チャペルは結婚式場「北山ル・アンジェ教会」!

 
 
 
 
 
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お相手の写真家・田原桂一さん(故人)は京都ご出身、私立ノートルダム学院小学校卒業。ご実家は北区の紫竹西南町(大徳寺の北辺り)の着物製作業、いわゆる「ええとこのボン(おぼっちゃん)」のようです。カルティエやアルフレッド・ダンヒルの直営店舗設計を手がけたりと著名な方だそうで。

branding | 田原 桂一 Tahara Keiichi LightScape

ちなみに再会した教会は北山通松ヶ崎の「北山 ル・アンジェ教会」。田原さんがプロデュースされた結婚式場だそうです。教会と聞いて、勝手に河原町三条辺りの教会を思い浮かべていたのでちょっと意外。

 
 
 
 
 
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【公式】北山ル・アンジェ教会(@kitayama_anges)がシェアした投稿

そして最初の出会いはノートルダムの同級生が設けた宵山での宴席、「山鉾が見える料亭の二階」、とのことでした。どこかな・・・新町通とか室町通にありそうな。

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たぶんこんな感じ。イメージ映像(_ _)

本の内容は・・・舅・姑さんとご子息には最大限の配慮を払ったご本で、不倫が上手に美化されています*1。まるで渡辺淳一、さすが林真理子さん、って感じ。離婚に関しては舅さんも最後の食事会で「バカ息子が本当にごめんな、博子ちゃんは本当によくやってくれた」とのこと。

しばらくは話題になりそうな本、宜しければお早めにチェックしてみて下さいませ。電子書籍「奇跡」もあります!

*1:出会った当時、田原さんには離婚協議中の奥様(友松美幸さん、フランス文化庁で長年日仏の文化交流に尽力していた方。田原さんにとってはいわゆる糟糠の妻?)がいらっしゃったようです。いわゆるダブル不倫!

なのに「僕たちは出会ってしまったんだ」と19歳も若い博子さんといっしょになろうとする・・・。林真理子さんは美人に甘く、そして京都好きなのがよく分かる本(^_^;