京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)の第61代斎王代に、京都市山科区の会社員西村和香(わか)さん(26)が選ばれた。母和美さんも1980年に第25代斎王代を務めており、親子2代で都大路を彩るヒロインを担う。親子の斎王代は5組目。
母の和美さんは3姉妹で、2人の妹も84年(29代)と90年(35代)に斎王代を務めた“斎王代一家”。
和香さんは、江戸時代前期から続く京漆器の老舗「象彦」社長の父毅(つよし)さんと和美さんの長女。京都ノートルダム女子大卒。現在は同社で広報担当として勤務する。学芸員資格を持ち、趣味は美術館巡り。
葵祭には莫大な費用がかかるため、今までの斎王代には「老松」「菊乃井」「本家尾張屋」などのええとこのお嬢さんが選ばれていますが、今年は「象彦」さん。こちらのお家からは過去に和香さんのお母さま*1と叔母さま2人が選ばれていますので、これで合計4人め。驚きです!
個人的には、京都っぽい老舗のお嬢さんが選ばれるとちょっとほっとします。内外からの京都ブームで、伝統産業も潤ってきているのかしら。7月のお稚児さんにはどこのお坊ちゃんが選ばれるのでしょう?
「象彦」って何の店?
「象彦」は老舗漆器店で、結婚のお祝いや色々なお返しで使われることが多いお店です。予算に応じてお盆や茶托など様々なものがありますので、お店の方と相談しながら選べます。ご年配の方にも喜ばれるお勧めのブランドです。
以前は岡崎に古めかしい本店*2があったのですが、今は寺町二条に移転してお洒落でモダンな感じの店になっています。たまに覗くのですが、最近は若い方向けらしきお品もあります。斎王代に選ばれた西村和香さんはこちらの広報担当だそうですから、そのせいかもしれませんね。
→店舗案内 | 京漆匠 象彦 - Zohiko Urushi Art -