京都は和菓子屋さんが多いです。和菓子って材料も限られているし季節感も出さなあかん、定番モチーフもあるので似たような題材、見た目になるのは仕方ないなあ・・・とは分かっています。でも何でわざわざこの形?めっちゃ似てるやん(^^;というものがあるので挙げてみることにしました。
鼓月「千寿せんべい」
創業は1945年と老舗ではありませんが、京都ではかなり有名な鼓月(こげつ)。本社は伏見にあり、厳密には和菓子屋ではなく「京菓子處」なのでカステラなども販売しています。こちらで一番有名なお菓子が「千寿せんべい」です。
波間に飛鶴の影が映る、おめでたい情景をあらわし、千代の寿ぎを願って「千寿」の名をつけました。あっさりとしたシュガークリームをはさんだ口ほどけのよいヴァッフェル生地のおせんべいです。昭和三十八年の誕生より長きにわたって、幅広い年代の方に親しまれ、ご愛顧いただいております。
→波型の洋風せんべい「鼓月 千寿せんべい」
ヴァッフェル=ドイツ語でワッフルの意味。地元民は自分ではわざわざ買いませんが、頂きもの等でたまに食べる機会があります。クリームが美味しく、意外と満腹感のあるお菓子です!
笹屋伊織「琴の仙」
茶道家元のご用命などもつとめる創業1716年の老舗、笹屋伊織。こちらの「琴の仙」というおせんべい。さっきと同じ写真ではありませんので悪しからず。
こちらはチョコクリームもありますが、見た目の波波の感じや中心のマークなどがとても似ています!
さっくりと焼き上げた滋み豊かな欧風せんべいに、まろやかなクリームをサンドしました。バニラクリームとチョコクリームの二種類です。
笹屋伊織なら、個人的には1ヶ月に3日間だけ限定販売される「どら焼」が好みです。 東寺のお坊さんから依頼されて作ったというお菓子ですが、もっちりして美味しい!
この形状のお菓子をどちらが先に始めたかは分からないけれど、笹屋伊織は創業1716年という老舗有名店(ちなみに鼓月は1953年)。そんな老舗が、こんなそっくりなお菓子をつくるなんて?
食べ比べようと思ったら、限定販売の商品でした・・・。
お手頃価格なので食べ比べてみようと思ってお店へ寄りましたら、京都タカシマヤの笹屋伊織では売っていなかった・・・大丸京都店なら置いてあります、と言われてしまいました。写真でも分かるように、京都タカシマヤの鼓月と笹屋伊織は隣同士なのです。何だかいろいろ考えてしまうのは気のせいかなあ(^^;