京都てっぱん日記

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<京都人あるある⑧>京都市民は「長男の京大進学」を喜ばない?

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オタク息子の同級生Aくんが、京都大学に合格しました!地元民でもなかなか行けない京大!でも、Aくんは小学生の頃からずば抜けて賢かっただけに「ああ、やっぱりね」という思いが。

Aくんのお家は創業100年余、知る人ぞ知る某伝統産業のお店(もちろん皇室御用達)。Aくんは次男さんでお兄ちゃんの長男さんは東京の大学へ行ってはります。ん?

京都ネタで本も書いてはる井上章一先生の文章を、東洋経済オンラインで見つけたので転載しておきます。

井上:実を言うと、京都大学の学生に、あんまり京都市民はいないんですよ。多分1割もいないと思います。ましてや、創業寛永何年とかいうようなお家のボンは、数えるほどしかいない。でも、皆無じゃあありません。いくらかはいるんですよ。それがね、みんなおしなべて言うんです。「京大、入れてよかった。これで親父は、俺のことをあきらめてくれる」って。

つまり、入れなかったら跡継ぎにさせられるんですよ。ところが、京都大学の、たとえば大学院まで行くと、これが「合法的な家出のコース」になるんです。

鹿島:なるほどね。私の生まれた横浜にも、家の近くに関東学院大学という古い一貫校の私立大学があって、昔は、商店の親父が子どもを小学校からここに入れてました。進学校に行って、中央で働くなんて言われたら困るので。商売継がせるために、小学校からエスカレーター式でこの大学に行かせたんです。

井上:京都では、それが同志社なんです。僕は学生時代に、町屋の建築調査をしました。そのときに、ある旦那から言われたんですよ。「君、京大の子やな」と。「われわれのところでは、子どもが京大に入ったら、近所から同情されるんや。『もうあそこ、跡継いでくれへんわ』と。賢いことが悪いわけやない。だけど、同志社くらいが頃合いなんや」と。「同志社に行けば、長く続いたブルジョワ同士のコミュニケーションがそこで培われるし、将来この街を背負っていく旦那にもなれる。京大なんか行ったらあかん」というふうに。

京都市民が「長男の京大進学」を喜ばない事情 | 街・住まい | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

ざっくり言うと、京大や東大、慶応なんかに行くような賢すぎる長男は家業を継いでくれないので嫌がられるという内容です。

いや、これはよくある話。少し前に連れて行ってもらった某老舗料亭、何人かいはるお子さんが皆優秀で東京の大学へ行ってしまわれたとかで継ぐ人がいないとか。わたしの代でもう終わりだとかで女将が悲しそうな顔をされていました。勝新太郎もご贔屓だったという名店だけれど・・・お店も古びてしまって、素敵な調度品もあちこち傷んでいたなあ(直しても意味ないからお金はかけない、ってことなのかな(T_T)。

 

同志社ブランドは強い!京都では本当に強い新島襄!!

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井上先生によると、京都では同志社くらいが頃合いだとか(←京大卒の井上先生だから言えるのですが(^_^;)。でも京都では同志社のコミュニティが幅をきかせることが本当に多いのです。会社でも派閥があったり、特にお商売をしてはると便利なようです*1

ちなみに一昨年の長刀鉾のお稚児さんは、同志社小学校の3年生(当時)でした♪

Aくんちのお兄さんは大学を卒業したらそのうち京都に帰ってきはるのでしょう、で家業を継がはるのだろうなあ。だから今のうちは自由にさせてはるんだろう。色々とお世話になったこともあって、うまいこといって良かったなあと・・・人の家のことなのにホッとした話でした。

*1:お商売をしているお家は、親御さんが出身ということも多く同志社好きが多い?実際、オタク息子の同級生は1学年2クラスで10人以上が同志社系列中学(香里、国際、女子含む)へ進学しました。少し前から幼稚園小学校もできましたが、えげつない競争率らしいです(^_^;

↑勘違いしてました、幼稚園ではなく小学校でしたねm(_ _)m