京都てっぱん日記

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祇園の有名割烹も御用達!お正月のしめ縄「笑門」と「蘇民将来」。

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ミシュラン一つ星料亭「川上」。©仙丈亭日乘

 

数年前、お正月に祇園を歩いていて「笑門」という木符がついている素敵なしめ縄を見つけました。気がつくと、周辺の置屋さんや割烹の店頭には同じようなしめ縄がちらほら。

「笑う門には福来たる」かな?縁起が良いなあ、とインターネットでいろいろ調べてみると一般人でも手に入れることができることが分かりました(祇園のお商売屋さんでは、なじみの白川女の方たちが作って下さることも多いそうです)。

でも人気らしく既に売り切れ!その年の秋まで待ち続けて、何とか手に入れました。

 

伊勢では、しめ飾りを一年中飾ります!

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つばき油「かづら清老舗」の店先には「蘇民将来」の木符。

こちらのしめ飾りは伊勢名物。伊勢ではしめ飾りを一年中飾るのだそう。先日、伊勢神宮にお参りした時にも家々の軒先にしっかり飾られていました。「笑門」の他に「蘇民将来」「先客万来」がありますが、一番人気は「蘇民将来」だそうです。

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昔、伊勢の地を旅したスサノオノミコトは日が暮れて泊まるところもなく困っていると、貧しくとも心が豊かな蘇民将来がスサノオノミコトを自分の家に泊め、手厚くもてなしました。スサノオノミコトは大変感激し、

「後の世に疫病あらば、汝、蘇民将来の子孫と云いて、茅の輪を以て腰につけたる人は免れなむ」

と言い残し去って行きました。以来、蘇民家は茅の輪のおかげで疫病が流行ってもその災いから免れ、代々栄えました。そしていつの頃からか伊勢地方ではしめ縄に魔除けとして「蘇民将来子孫家門」をさげるようになったと言われています。

伊勢神具「宮忠」より

 

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別売りで「しめ縄掛け」もあるのですが、オタク父のDIYで。

 

我が家も一年中、室内の玄関脇に飾っています。神具専門店「宮忠」さんから取り寄せていますが、宮大工さんが1つずつ手作りされているので年末近くには品切れすることも*1

*1:一昨年の年末には出遅れてしまい、欲しいサイズは全て品切れ。在庫があった大きめの飾りを注文した結果、どこのお屋敷用?とびっくりするほど立派なしめ縄が届きました。気になる方はお早めに!