8月16日夜の「五山送り火」で「大」の字をともす如意ケ嶽(京都市左京区)で8日夜、「大」の形にライトアップされたことが分かった。何者かが山に登り、点灯したとみられるが、真相は不明。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を大幅に縮小して送り火を実施することが決まっており、大文字保存会では「登山者がいたことなどは全く把握していない。このようなことをする人がいると、16日の点灯もできなくなる」と憤っている。
京の風物詩「大文字」を勝手に点灯、大規模ないたずら? 騒然、憤る大文字保存会 京都府警にも相談|社会|地域のニュース|京都新聞
最初このニュースを見たときは、なんて罰当たり(ばちあたり)なことを・・・と思わず泣きそうになりました。
送り火とはご先祖さまの霊が帰っていかはるのをお見送りする大切な儀式。知人が何人かお手伝いに参加してはるのですが、かなり大変そうです(京都人らしくあまり言わはりませんが)。数日前から草刈りを行い、8月16日の当日は言うまでもなく、終わった翌日中に片づけをして翌年に備えるのですって。女人禁制の山もいくつかあって、人が集まりにくいところもあるそうです。
→「五山の送り火」舞台裏は(とことんサーチ) :日本経済新聞
毎年、地元民はあの火が点くと手を合わせます。ご先祖や亡くなった方を思い出して涙される方もいはります。今回のニュース、神聖なものが汚された感じで本当に悲しいです。
今年の送り火は「点」。だからイタズラされた?
ちなみに今年の送り火は上記のように縮小され、火は「点」状態 で点火されるそうです。大文字は辛うじて分かるかもしれませんが、他はほんとに「点」です。
過去には同じように複数犯によるイタズラや、阪神ファンによるイタズラもあったようですね。今回は「今年は通常の送り火がないから、ライトで大文字やろうぜ!」と、良かれと思った若い人がいたのかも?なんて好意的に考えてしまいました。そうでも思わないと、罰当たりでアホすぎません?
追記:MBSのニュースでは大文字保存会は「京都府警には届けない」、ABCでは「次回同じようなことがあれば対処したい」とのことでしたが・・・。そんな弱気な事なかれ主義な態度でいいんかな。