今年1150年の節目を迎えた祇園祭。疫病や天災から国を守るため八坂神社の神を御輿にお乗せし市中へ送るというのが本義とされる。実はその神事を担うのは祇園で商売をする老舗旦那衆たち「宮本組」。番組は初めて宮本組が代々継いできた神事に密着することが許された。さらに、旦那衆と共に「なぜ商人が神事を担うようになったのか」その謎にも迫る。そこには世の中の価値が変化する中立ち返るべき“先人たちの哲学”があった。
NHK 番組表 | 京都スペシャル 宮本組 旦那たちの祇園祭
祇園って「一見さんお断り」的な閉鎖的なイメージ。好きな人は毎日でも行かはるでしょうけど・・・多くの地元民でも何となくしか知らへんし、特に女性はあまり詳しくないような?
その中でも「宮本組」には、何やら秘密めいた感じもあって個人的に近寄りがたいイメージを持っていました。10年ほど前、最初に聞いたときは何の団体か分からなくて、「怖い系の人たち or 秘密結社」か何かと思っていたぐらいです(勉強不足で本当にゴメンナサイ)。
はじめは京都だけで、好評なら全国放送*1になるとのこと。NHKの京都特集は先月のことがあるのでちょっと慎重になってはるのかしら・・・と、勝手に想像。
宮本組とは?
宮本組とは、八坂神社の氏子組織の筆頭である方々。八坂神社のお膝元、つまり宮本(みやもと)で神社に奉仕する人たちのことで、平安時代から続いているのですって。祇園祭の神輿洗や還幸祭など、数々の神事を受け持たれています。
上のお写真は神輿洗の時のお写真。手前左側は親子でお稚児さんを務められた、某老舗和菓子店のご主人かな?
→宮本組日誌:祇園祭 神輿洗 濁る鴨川、災厄退散願う 堤掃き清め、お水くみ /京都 - 毎日新聞
毎日新聞「宮本組日誌」へのリンクを貼らせてもらいましたが、どれも途中から有料記事なのが残念!でもちょっとは分かりますし、何より興味深いので宜しければ読んでみて下さいませ。
この放送を見て宮本組のことをもっと知りたくなり、詳しい大先輩から本をお借りして少しずつ読んでいます。祇園で生まれ育った毎日新聞の記者で、宮本組に所属してはる澤木政輝さん(東大寺学園中高→京都大学)が書かれています。「ほんまもん」の京都人さんが書いてはるので、説得力あり。
本屋さんで探したけれど無かったので読めて良かった!感謝です。
他から京都に移住して来られたライターさんや有名人のご本は、着物やグルメ、伝統行事など一見いろいろと興味深いのですが、実はどれも同じで京都の上っ面だけを書いてはるような?古くは麻〇圭子さんしかり、羽〇美智子さんしかり・・・そういった方たちは結局、京都から他の地域へ行ってしまわはりますね。
京都ってやっぱり、親子三代とか長いこと住んでいる人間以外は認めないってところもありますし、一見さんはお断りだから突っ込んで取材しにくいのだろうなあ~なんて思ってしまいました。
宮本組のメンバー、選考基準は?
宮本組には、「祇園で商売をする老舗旦那衆たち」ということで黒七味で有名な「原了郭」、お抹茶で有名な「祇園辻利」、くずきりで有名な「鍵善良房」、手ぬぐいの「永楽屋」のご主人などがいらっしゃいます。どこも老舗有名店です!
でも京都市左京区ご出身で国民民主党の衆議院議員、前原誠司さんも20年間ご奉仕してはるとのこと。どういった基準なのかよく分かりません・・・男前ならいいのかな?とりあえず放送を楽しみに待とうと思います。