日経朝刊に連載されていた林真理子さんの『愉楽にて』。日経というお堅い新聞での官能小説ということで話題になっていましたが、京都好きな林先生だけあって京都の小ネタがちらほら書かれた小説のようで・・・。ネットでちらりと見ただけでも、
- 京大文学部卒業のボンボン
- 下鴨の茶室つき別宅
- 和久傳出身の小料理屋
- 斎王代経験者の令嬢
- 置屋の女将の父親は、昔の名の知れた財界人
などの興味深くミーハーなキーワードがたくさん。
財界人の非嫡子さんが有名になっているのはあの人気飲食店やなあ~とか、斎王代経験者の令嬢ってどの人のことやろ?などと勝手に想像を膨らませています。
ただ色々な小ネタをチェックしたいだけで、際どい官能小説なんてできれば読みたくないのですが・・・芸妓さんと主人公がお風呂に入るシーンもあるそうで!
花街にはそんな秘密めいた風習があるのかしら、と驚いていたら林先生が辛酸なめ子さんとの対談で言い訳を書いてはりました。芸舞妓さんのご家族からの問い合わせが相次いだそうです。そりゃそうだろうなあ(^^;
→しびれる対談 林真理子さん×辛酸なめ子 『愉楽にて』(その3) 知られざる祇園の秘密
余談:林先生に佳つ乃さんが・・・
ところで、話は変わって週刊文春 2月14日号の林先生のエッセイ。これに関して元人気芸妓の佳つ乃さんがけっこうおかんむりだそうです。
凄い事、書かはるわ、
パトロン?
いたら、頑張って働かず、
芸妓と、店の掛け持ちなんかせず
優雅に暮らしてしてたのに。子供の父親、、、良い人でしたが、
事情があり、私がお金貸したままですし、、、
もう昔の事でどうでもよろしいけど。
花街には昔から旦那さんというシステム(旦那さんが衿替えした芸妓さんのいっさいの面倒をみる)があるので、芸妓がパトロン*1を持たはるのは当たり前という認識だったのですが・・・佳つ乃さんはそう言われることがあまり本意ではないみたい?小室圭さんのお母さまと並べられたのが我慢ならなかったのかな。
次の日も、もう1回投稿してはります。
私が住んで居ます家は、
買う土地を担保に銀行で
35年ローンを組み、
私が購入した物です。
先ずは、建物、
その次に、外枠(塀)と門
お金が貯まると少しずつ、
建物が出来上がりました。
ですから、愛着もあり大切なものです。
でも『愉楽にて』のある場面で、芸妓の豆孝さんが自分の住んでいるマンションのことを聞かれた際に「自分でお金を貯めて買いました」と話しています。
林先生にとっては想定内の反論かもしれませんね。まあ、お旦那さまのことを聞かれてペラペラしゃべる芸妓さんってたぶんいないと思いますが(^^;
*1:佳つ乃さんみたいにあれだけのべっぴんさんだったら、維持するだけでエステ、化粧品、お着物などいろいろなお金がかかるだろうし、何も言わないでも男性側がいろいろとお金を貢いでくれはるだろう、それもお互い納得しているなら他人がいちいち口をはさむことは無粋でナンセンスなのでは?と思っています。
実際に親戚のおじちゃん(故人)も、祇園甲部のとある芸妓さんの「お旦那さま」でした・・・旦那さまにも複数で面倒をみたりとか、特別な関係はないとか色々あるみたいですが(^^;