京都府京田辺市に、祥玉園というお茶屋さん(お茶専門店)があります。こちらの小林裕さんは全国に13人(2015年現在)、京都には1人しかいないという茶師十段位。一昨年の伊勢志摩サミットのワーキングランチでは、小林さんが手掛けたオリジナル緑茶「玉碾」が提供されました。
ちなみに伊勢志摩サミットでは、他にも京都産の超高級宇治茶が提供されました。
茶師の仕事とは?茶師上段を取得するには?
茶師とは茶葉の選定と合組(ごうぐみ=ブレンド、調合のこと)をする人のことです。また、茶師で上位の段位を取るには「全国茶審査技術競技大会」、通称「全国闘茶会」で上位入賞しなければいけません。この大会、かなりハイレベルな戦いなのです!
- 全国のお茶産地の中から10産地のお茶を、お茶の葉の形や香りだけで判別し、飲まずに答える
- 茶碗の中の茶の葉に熱湯を注ぎ、水色(すいしょく)、香り、葉の形から、「やぶきた」「おくひかり」「ゆたかみどり」等の品種を答える
- お茶を飲んで産地を答える(5種類のお茶が出題され、4回競技をおこない、総合点で争う)
お茶の産地を当てる競技では、ひとつ飲むたびに回答しなければなりません・・・何種類か飲んだ後で回答を変えたりはできないのです。また、熱湯で淹れるために香り、味などのお茶の個性が消えてしまうので本当に難しい(-_-;)
いつも伺う一保堂茶舗*1のNさんによると、香りが分からなくなるので前日からカレーなどの匂いのキツイものは食べないそうです。全国各地で予選会が開催されるのですが、京都はお茶が盛んなので予選会を勝ち抜くのも難しいとか。本当に真剣勝負なのですって\(◎o◎)/!
小林さんお勧めのお茶、売り切れ必須です!
こちらの番組では、いつもお勧めの品を紹介しはりますが、個人的にかなり楽しみなのです!ご紹介してみます。
抹茶「鶴雲(かくうん)」
茶の木に覆いを掛け、摘まれた新芽は蒸した後、揉まずに乾燥させます。これを碾茶(てんちゃ)といい、この碾茶を石臼で挽いて抹茶にします。
祥玉園より
抹茶は挽きたてが一番、味・色・香りが引き立ちます。
そこで当園では、よりおいしく新鮮な抹茶をお届けする為に、作り置きをせずにお客様のご注文に合わせて碾茶を石臼で挽く「注文挽き」で出荷しています。
マツコさん曰く、
「うま~い!」
甘過ぎなくて良いお味だそう。こちらのお抹茶、40gで3,240円(税込み)です。お抹茶の世界では意外と良心的なお値段ですね。小林十段位のお茶、飲んでみたい!
八女茶「八媛みどり」
古賀製茶本舗というところのお茶だそう。お煎茶の八媛みどりは、進物用にもお勧めだとか。
玉露<祥玉園>特製祥玉
抹茶と同様に栽培され、摘まれた新芽は蒸した後、揉みながら乾燥させます。特に京田辺産の玉露は深い甘味とコクに定評があります。
祥玉園より
簡単に言えば、玉露を粉末にしたものが抹茶です。こちらの玉露は100g6,480円(税込み)、40gにすると約2,200円。玉露にしては意外とお手頃価格です。これは買い!です(^^)
玉露と碾茶のブレンド「玉碾」
1㎏58万円というお値段!このお茶を水出しですって・・・マツコさんも美味しいとゴクゴク飲んではりましたね。通販では、大阪マリオット都ホテルの通販ページで購入可能です。
小林さんが監修された宇治茶を見つけましたが、100gで648円です。これはかなりお手頃価格!気になりますね(^-^)
*1:ちなみにオタク母も闘茶=茶香服(ちゃかぶき)は好きで、お遊びの回に毎年参加していますが難しいです(^^;
茶葉を直接手で触って形状を確かめ、すくってそのまま顔にわさっと持って行き、鼻を茶葉にうずめて香りを嗅ぐ・・・顔が茶葉だらけになりますが気にしない!