少し前の京都新聞でこのニュースを知りました!全文が分かる日経新聞から引用しておきます。
京都市は23日、市内を流れる高瀬川護岸を改修する「高瀬川再生プロジェクト」で任天堂の創業家が管理する山内財団から3億円程度の寄付を受けると発表した。市の財政が危機的状況で事業費の確保に苦心していたが、2024年度完成のメドが立った。
山内財団は任天堂を創業した山内家の関係者が代表を務める。今後の整備エリア周辺は任天堂発祥の地で、4月には同エリアに旧本社社屋を活用したホテル「丸福樓(まるふくろう)」が開業する。
高瀬川の写真は、分かりやすいように勝手に差し替えてあります(_ _)
上の写真を見ても分かるように、高瀬川上流の木屋町二条(一之舟入)近辺は整備されとてもきれいな水流ですが、下流に行くにしたがって汚くなって・・・特に四条通ぐらいから南は周囲の環境もあってか何だかゴチャゴチャした印象。
財政難で頓挫しそうになっていたようですが、寄付のおかげで完成のメドがついたようです。ありがたいことです!
高瀬川下流に、任天堂旧本社社屋のホテルがオープン!
任天堂の旧本社社屋をリノベーションした「丸福樓」は、レトロな本館と安藤忠雄さん設計のモダンな別館がある素敵なホテル。1泊80,000円~とお高め・・・ですが人気で満室の日もあります。
℡:075-353-3355
チェックイン:15:00~21:00 チェックアウト:12:00
→丸福樓
なるほど、こんな高級ホテルを建てたのなら川周辺を含めて周囲を整備した方がいいかも。ストリートビューをご覧になれば分かりますが・・・悪く言えば雑然とした感じなのです(近くに反社の事務所や遊郭などあったせいでしょうか、個人的にこの辺りは何だか謎めいた感じ)。
山内財団の代表は山内克仁さん、理事は山内万丈さん。実は親子で戸籍上は兄弟!
京都市の「高瀬川再生プロジェクト」に3億円の寄付をした山内財団は山内克仁さん*1が理事長、山内万丈さんが理事を務められています。任天堂中興の祖、カリスマとしても有名だった山内溥さんの"ご子息"たちです。
ニュースでは財団の理事として万丈さんが載っていることが多いのですが、溥さんの息子さん・・・え、若すぎない?と思っていたら下記の記事を見つけました。
私は生物学上では祖父の孫ですが、戸籍上では祖父の養子になるんです。実の父親と兄弟というのは、なかなか変な感じではありますが……。
叔母2人と父と私の4人で資産は四等分。自分では一生使いきれないようなお金を21歳で相続したんです。
任天堂の歴史と美学が詰まった旧本社ビルがホテルに。“中興の祖”山内溥の孫に聞く、創業家の使命 | Business Insider Japan
孫を養子にする・・・たまに聞く「超お金持ちあるある」ですがちょっと驚き。 そして万丈さんは投資方面にも興味がおありのようですが、こちらでは初回は失敗されたご様子。1,000億円を運用する資産会社、だそうです。
→任天堂創業者の孫がファミリーオフィス立ち上げ投資家に転身も…華麗なデビューは飾れず|日刊ゲンダイDIGITAL
そう言えば山内溥さんは京都大学付属病院に私財で70億円もの寄付をされていますので、山内家*2にとっては投資運用1,000億円、高瀬川整備3億円ぐらいは何てことはない金額なのかも。
お金はあるところにはある、そして役立つように使われるのはありがたいことだなあと思ったニュースでした。