龍安寺前にある「笹屋昌園」、創業は大正4年と比較的新しい和菓子店ですが・・・究極のわらび餅「極み」が有名なお店です。テレビでもよく放送されますが、1箱2,000円!
併設の「出来たてわらび餅カフェ」が先月リニューアルオープンしました。えらく頑張ってはるなあ!という印象だったのですが、どうやら海外資本にM&Aされたようなのです*1。
▼「誠・信・愛・恒」を大切に事業を展開
私たち金平堂は、京都を拠点に飲食事業を展開している会社です。町屋旅館「雲町屋」の運営や不動産投資・仲介事業を行う(株)恒心堂の子会社として2020年に設立され、“京都で和らぐお茶”がコンセプトの日本茶カフェ「雲ノ茶」を、人気の観光スポットに5店舗展開。▼衣食住遊に「雲ブランド」を広げたい
今年3月に老舗京菓子店「笹屋昌園」とのM&Aを実施し、和と洋がコラボした魅力溢れるスイーツの販売をスタート。新規出店も続々予定しており、来年中には「雲ノ茶」を12店舗まで増やす計画です。その後は東京を含む国内の観光地や、香港、シンガポールへの進出も視野に。
金平堂の社長は田青さんという方で、中国では弁護士をされていたそうです。「雲ノ茶」は京都のあちこちで最近よく見かけるお茶カフェ。よく知らんけどいったい何?と思っていたら中国資本だったんやなあ。
そう言えば先日も御所近くの花屋さん&カフェの跡地に雲ノ茶ができました・・・何ができるんやろなあ、と楽しみにしてたんやけど。
→京都最大級の韓国風カフェ「雲ノ茶カフェ TEA HOUSE 御所店」京都御所そばにオープン|ことりっぷ
京都以外の資本が増えつつある京都・・・。
京都人って新しいもの好きな反面「今度できる○○って、海外のお店らしいで」「もともとは地方のお店なんやて」「東京から出店らしい」みたいに、よそからの人を警戒する一面もあります。
四条河原町の抹茶で有名な「M」や有名肉料理店「K」、どちらも観光客で行列ができるお店ですが・・・確か社長さんが海外の方だったような?
→香港創造餐飲管理有限公司 | グループ会社紹介 | クリエイト・レストランツ・ホールディングス|クリエイト・レストランツ・ホールディングス
記憶に新しいところでは、イノダコーヒも東京の投資ファンドにM&Aされました。八坂神社近くの有名施設も社長が代わっています*2。下記リンクにも載せましたが、あの建物を維持するのは大変だろうなあ。
ここ数年、外資系や東京の方が手がける「抹茶」「舞妓体験」「レンタル着物」などの京都っぽいお店が多数オープンしているのですが・・・色使いなど細かいところで「ちょっと違うなあ」と感じることがしばしば。それに比べると既存のお店のM&Aもしくは経営者が変わる、というのはまだマシなのかな?
これってもう時代の流れで仕方ないのかしら。今回のM&Aは氷山の一角なのでしょうけれど、地元民としてはちょっと寂しく思います。
*1:某老舗和菓子店のSNSによると、”新”笹屋昌園さんがお店に来られて「今度経営が変わりましたので宜しくお願いします」とのご挨拶があったそうです(投稿はその後削除されましたが)。
*2:新社長は実業家さんで大東建託の創業者、だそうです。そう言えばここ数年、テレビや雑誌でアフタヌーンティーやかき氷などをよく見ます!
→会社概要 | 京都の歴史的ホテル・カフェ・レストラン長楽館
急激な露出増はコロナ禍明けのせいか、と思っていましたが・・・。